そこいらのアマチュアバンドのオリジナル曲・・・、私は数少ない拝聴しかしておりませんが、ちゃんとしているものには、ほとんど出会った事がありません。いや、それなりに光るものを持っている人はたまに見かけますが、バンドとしてきちんと音楽を作り上げている状態、というのはやはり難しいのか？ま、それゆえ”そこいらのアマチュアバンド”なわけでありますが・・・(._.)。
もう長い事バンドというものから離れている私ですが、バンドに魅力を感じない理由もその辺にあります。つまり、私の理想とする形でバンドを実現できるメンバーは、居そうも無い、のでありました。
私が２０代の頃にやっていたバンドは、ドラム以外のパートはすべて私一人でコントロールしておりました（ドラムは一目置く奴だった）。大げさですが、運指のイロハまで指定しそうな勢いでやっていましたねぇ〜。メンバーがこちらのレベルまで来ていない場合、これは正しいやり方だと、実は今でも思っています。ただ私は一応ほかのパートの経験があったので出来た訳ですが、やはり”そこいらのアマチュアバンド”には、なかなかそういう人材もいないようであります。
さて、丸加プロジェクト。今回もまた、私のワンマンバンドでやっても良かったのですが、人数が少ないという事もあり、私の理想とするバンドのあり方・・というか、バンドで音楽を作ってゆくという事を、ちゃんとやってみようか？と思っております。
さて、その理想とは・・・？(^_^;)
・メンバー全員が、きちんと曲を解釈する能力があり、意欲がある事
・隅々まで制作者の意図を解釈した上で、自分の引き出しから、最適かつオリジナリティーのあるものをアウトプットする事
・個々のメンバーがアプトプットしてきたものが集まってきた時、さらに再解釈し直し、修正し、バンドの目指す地点の最高位を常に目指す事
簡単に＆堅苦しく書くと以上のような事になります。（ヒかないでねぇ〜(._.)）
これに、メンバーでも良いが出来れば外部の人間で、商品としての価値を客観的に判断できるディレクター、プロデューサーが付けば鬼に金棒ですが、ま、アマチュアですので今回はそこまでは望みませんが、それに似た判断は、私がします。
で、現時点でお二人がこれを完璧にこなす事は期待しておりません（ごめんよぉ〜）。ただ、私の経験上、この理想の作業は、とっても気持ちいい事だし、とっても楽しい事なのです。その事をお二人に少しでも伝えられれば、と思っております。
そこへ近づく手っ取り早い方法として、レコーディングを行います。なぜ？手っ取り早いのか・・？昔話を少々。(^_^;)
その２０代の頃やっていたワンマンバンド。コンテストなどでけっこういい所まで行きまして、で、そうするとレコーディングが付いておりました。でこのレコーディング、私にとってはディレクターとのバトルの場でした。こちらは２０代の若造ですが相手は数百のアマチュアバンドのレコーディング経験者、完璧と思って持ち込んだ曲も、イタイ所を突いてきます。血気盛んだった私は、その場その場で「これでどうじゃぁ〜！」とアイディアを出します。当然向こうからの提案もあります。で、それらを突き合わせてすったもんだしていると夜が明けます。(>_<)
当時は、自分の作った物にケチをつけられるわけですから、とにかく負けないように虚勢を張り、戦いを挑んでおりましたが、今思い出すと、実に楽しいクリエイティブな作業でした。そしてその経験のおかげで、今、かろうじて音で飯が食えているわけでありまする。
当時は私のワンマンバンドでしたので、私VSディレクターの二人の作業でしたが、これをバンド全員でやる事が、バンドで音楽を作る事の理想型だと、思っております。
でも、いきなりこれを初回の練習から出来るわけはありませんね。ただ漫然と集まって演奏しているだけでは、音楽を作る、という作業にはなりません。なのでレコーディングをします。出版物を作るためのレコーディングではありません。練習での最高と思われるアウトプットを記録するためのレコーディングです。家でこれがベストだろうと考えてきたフレーズが、本当にベストかどうかを判断するための記録です。今日最高と思われるアウトプットを出しても、１週間後に聞いてみたら、全然ダメと思うかも知れません。自分では良いと思ったアイディアも、全体としては方向性を誤ったものかも知れません。それを確かめるため、とりあえずの理想型を探すためのレコーディングです。
ポッドキャストのページでは、「録音物にはこだわりがございません」と書きましたが、それはその通りで、あくまで目指すのはライブであり、出版物を作る気持ちはありませんが、そんなわけで、丸加プロジェクトの練習は、レコーディングから始まるのでした。
お固い話になっちゃったけど、付いて来てねぇ〜！！おねがいぃ〜m(__)m